採用時のリファレンスチェックとは?質問内容・実施方法・注意点を解説【企業リスク管理とコンプライアンス】
採用後に発覚する「知らなかったリスク」
採用した社員が入社後に問題を起こす——
これは多くの企業で実際に起きている採用トラブルです。
例えば次のようなケースがあります。
- 優秀な経歴だと思って採用したが、前職では部下からの評価が極端に低かった
- 管理職として採用した人物が、過去にパワハラ問題を起こしていた
- 取引先との不透明な関係が入社後に発覚した
採用活動では履歴書や面接を通じて候補者を評価しますが、それだけでは実際の職場での評価や行動まで完全に把握することは難しいのが現実です。
こうした採用リスクを減らす手段として近年注目されているのが
**リファレンスチェック(Reference Check)**です。
リファレンスチェックとは、採用候補者の前職の上司や同僚などにヒアリングを行い、勤務実績や人物評価を確認する調査です。
欧米では採用プロセスの標準的な手続きとして広く行われており、日本企業でも導入が増えています。
特に近年は、
- 企業不正
- コンプライアンス違反
- 管理職による不祥事
などが企業経営に大きな影響を与える時代です。
そのため採用段階での企業リスク管理の一環として、リファレンスチェックや企業調査を導入する企業が増えています。
本記事では、
- リファレンスチェックとは何か
- 質問内容と実施方法
- コンプライアンス上の注意点
- 企業調査を活用したリスク対策
について、人事担当者や経営者向けに詳しく解説します。
リファレンスチェックとは?企業リスク管理のための企業調査
リファレンスチェックとは、採用候補者の勤務実績や人物評価を第三者から確認する採用調査です。
主に前職の上司や同僚などに対してヒアリングを行い、候補者の職場での評価を確認します。
履歴書や面接では確認できない情報を補完することで、採用判断の精度を高めることが目的です。
確認される主な項目は次の通りです。
主な確認内容
- 勤務態度
- 業務スキル
- チームワーク
- リーダーシップ
- 問題行動の有無
- 退職理由
これらはすべて、企業リスク管理に直結する情報です。
特に管理職や重要ポジションでは、人物評価が企業経営に与える影響は非常に大きくなります。
事例①:パワハラ問題を抱えた管理職を採用してしまったケース
ある企業では、営業部門の責任者として経験豊富な管理職を採用しました。
履歴書には
- 大手企業での管理職経験
- 売上拡大の実績
- チームマネジメント経験
などが記載されており、面接でも非常に優秀な印象でした。

しかし入社後、職場環境が急速に悪化します。
- 部下への過度な叱責
- 深夜まで続く叱責面談
- 人格を否定する発言
などが日常的に行われていました。
結果として
- 半年で3名の社員が退職
- 社内のモチベーション低下
- 人事部への相談増加
という状況になりました。
後に調査したところ、前職でも同様の問題があり、部下の退職が相次いでいたことが判明しました。
もし採用前にリファレンスチェックを行っていれば、このリスクを事前に把握できた可能性があります。
事例②:不正取引を行う人物を採用してしまったケース
別の企業では購買部門の責任者を採用しました。
候補者は業界経験が豊富で、取引先とのネットワークも広い人物でした。
しかし入社後、社内監査で不審な取引が発覚します。
- 特定業者への集中発注
- 市場価格より高い契約
- 不透明な契約条件
調査の結果、候補者は前職でも同様の問題を起こしており、取引先からのキックバック疑惑があったことが分かりました。
この企業では
- 契約見直し
- 社内監査
- 取引先説明
など多くの対応が必要になりました。
こうしたケースでは、採用前にリファレンスチェックを行うことでリスクを把握できる可能性があります。
リファレンスチェックで確認される主な質問内容
リファレンスチェックでは、候補者の実際の職場での評価を確認するための質問が行われます。
主な質問内容には次のようなものがあります。
勤務態度
- 候補者の勤務態度はどうでしたか
- 責任感はありましたか
業務能力
- 業務スキルの評価
- 問題解決能力
人間関係
- チームワーク
- 部下との関係
トラブル歴
- 職場で問題はありましたか
- 懲戒処分などはありましたか
再雇用意向
「もう一度この人と働きたいと思いますか?」
この質問は、人物評価を判断する上で重要な参考になります。
リファレンスチェックの実施方法
企業がリファレンスチェックを行う方法にはいくつかのパターンがあります。
電話ヒアリング
前職の上司や同僚に直接連絡し、口頭でヒアリングを行う方法です。
アンケート形式
オンラインフォームなどで回答を依頼する方法です。
外部専門機関による企業調査
近年増えているのが、外部の調査機関を活用する方法です。
専門機関が第三者として調査を行うことで、より客観的な情報を得ることができます。
リファレンスチェックを専門機関に依頼するメリット
リファレンスチェックは社内でも実施できますが、近年は企業調査の専門機関に依頼する企業が増えています。
その理由は単なる「調査代行」ではなく、企業リスク管理とコンプライアンスの観点から専門性が求められるためです。
ここでは主なメリットを詳しく解説します。
客観性の高い情報が得られる
社内でリファレンスチェックを行う場合、候補者が紹介する人物だけにヒアリングを行うケースが多くなります。
しかし、この場合は次のような問題があります。
- 候補者と関係の良い人物だけが紹介される
- ネガティブな情報が出にくい
- 客観性に欠ける
外部の調査機関が行う企業調査では、より客観的な情報収集が可能になります。
その結果、採用判断の精度を高めることができます。
採用リスクをより広い視点で把握できる
専門機関の企業調査では、単なる人物評価だけではなく、
- 過去のトラブル
- 不正行為の可能性
- 企業コンプライアンスリスク
なども含めて確認されることがあります。
特に以下のポジションでは重要です。
- 管理職
- 財務担当
- 役員候補
こうしたポジションでは、人物リスクが企業経営に大きな影響を与える可能性があります。
コンプライアンスを守った調査ができる
リファレンスチェックには法律的な注意点があります。
例えば
- 個人情報保護法
- 労働法
- 差別禁止ガイドライン
などです。
社内で調査を行う場合、意図せずコンプライアンス上の問題が発生する可能性があります。
専門機関はこうした法律を踏まえた調査を行うため、企業としてのリスクを抑えることができます。
人事部の負担を大幅に軽減できる
採用業務は
- 書類選考
- 面接
- 内定手続き
など多くの業務があります。
その中でリファレンスチェックまで実施するのは、人事担当者にとって大きな負担になります。
外部の企業調査サービスを利用することで、
- 採用プロセスの効率化
- 人事業務の負担軽減
につながります。
日本企業のリファレンスチェックなら一般社団法人企業防衛リスク管理会
リファレンスチェックやバックグラウンドチェックなどの企業調査を実施する際には、信頼できる専門機関を活用することが重要です。
一般社団法人 企業防衛リスク管理会では、
- リファレンスチェック
- バックグラウンドチェック
- 企業調査
- 信用調査
- 反社会的勢力チェック
など、企業経営に関わるリスクを事前に把握するための調査サービスを提供しています。
近年は、採用後のトラブルや企業不正、コンプライアンス違反などの問題が企業経営に大きな影響を与えるケースが増えています。
そのため、採用段階からリスクを把握し、適切な企業リスク管理を行うことが重要になっています。
特に以下のようなケースでは、専門機関による企業調査の活用が有効です。
- 管理職や役員など重要ポジションの採用
- 企業コンプライアンスの強化
- 採用ミスマッチの防止
- 不正リスクの事前把握
第三者の専門機関によるリファレンスチェックや企業調査を活用することで、より客観的な情報を基に採用判断を行うことが可能になります。
まとめ|採用リスクを防ぐリファレンスチェック
採用は企業の将来を左右する重要な意思決定です。
しかし履歴書や面接だけでは、候補者の実態を完全に把握することはできません。
実際に多くの企業で
- パワハラ問題
- 不正取引
- 経歴トラブル
などの採用リスクが発生しています。
リファレンスチェックは、こうしたリスクを未然に防ぐための重要な企業リスク管理手段です。
適切なコンプライアンスを守りながら企業調査を実施することで、採用トラブルを防ぎ、健全な企業経営につなげることができます。
採用リスクに不安を感じている企業は、専門機関によるリファレンスチェックの活用を検討してみることをおすすめします。
グループ会社 【会社概要】

◆一般社団法人 企業防衛リスク管理会
代表 :代表理事 小塚直志
設立 :2025年9月
事業 :オンラインセミナー・研修を含む多様なサポートの提供。信頼と実績を基に、安心・安全な職場環境の実現を強力に支援します。また、企業リスク回避のための探偵調査やカスタマーハラスメント対応の相談も承ります。【会員制倶楽部】会員間の交流を深める懇親会も定期的に開催中です。
本社 :神奈川県横浜市中区山下町2番地 産業貿易センタービル9F

◆日本信用情報サービス株式会社
代表 :代表取締役社長 小塚直志
設立 :2018年3月
事業 :反社チェックやAML・KYC対策を支援する高度なリスク情報データベースを、あらゆる業界・企業に向けて展開。シンガポールのARI社との提携により、国内外500万件以上のリスク情報を網羅。【検索件数780万件突破】低コストで企業リスク管理を実現したい企業様に最適なサービスを提供します。
URL :https://www.jcis.co.jp/
本社 :神奈川県横浜市中区山下町2番地 産業貿易センタービル9F
東京オフィス:東京都千代田区神田須田町1-4-4 PMO神田須田町7F
大阪オフィス:大阪府大阪市中央区城見2丁目2番22号

◆日本公益通報サービス株式会社
代表 :代表取締役社長 小塚直志
設立 :2023年3月
事業 :企業の内部不正やハラスメントに対する外部相談窓口の設置、専門家による調査・対応支援、セミナー・研修の実施など、包括的なリスク管理ソリューションを提供。【専門家による対応可能】業界最安値で信頼性と実績を基にクライアントの職場環境改善とリスク軽減を支援します。
URL :https://jwbs.co.jp/
本社 :神奈川県横浜市中区山下町2番地 産業貿易センタービル9F

◆日本データ分析センター株式会社
代表 :代表理事 小塚直志
設立 :2023年5月
事業 :日本全国で発信される記事を精査・入力する独自の運用により、正確かつ深度のある調査情報を提供。検索では得られない情報を反映し、実務で活用できるツールを構築。【日本最大規模】のデータベース・インフォメーション企業として、地方新聞情報を完全に網羅。
URL :https://jdac.co.jp/
本社 :神奈川県横浜市中区山下町2番地 産業貿易センタービル9F
日本最大のインテリジェンス企業 販売会社グループ【会社概要】
◆アラームボックス株式会社
代表 :代表取締役 武田浩和
設立 :2016年6月
事業 :日本信用情報サービスの「JCIS WEB DB Ver.3」を提供する販売会社。企業向けのリスクマネジメントサービスや新世代の調査事業を展開。【取引の安全性と業務負荷の低減】主力サービス「アラームボックス パワーサーチ」は、新規取引先の風評、反社チェック、支払履歴などをひとまとめに調べる。
URL :https://alarmbox.jp/lp07
本社 :東京都新宿区市谷本村町3-22 ナカバビル8F
◆日本リスク管理センター 株式会社
代表 :代表取締役 神々輝彦/社外取締役 小塚直志
設立 :2024年7月
事業 :日本信用情報サービスの「JCIS WEB DB Ver.3」を提供する販売会社。「JCIS WEB DB」を中核に、新聞記事・警察関連情報・行政処分情報などを網羅したデータベース即時検索ツールを提供。【公共性の高い実績】導入先には、金融、ガス・電力、上場企業などが名を連ね、リスク管理と業務効率化を支援。
URL :https://j-rmc.co.jp/
本社 :大阪府大阪市中央区城見2丁目2-22 マルイトOBPビル3F
◆株式会社 Webb(ウェッブ)
代表 :CEO 兼 創業者 萩原雄一/名誉会長 兼 創業者 小塚直志
設立 :2025年8月
事業 :日本信用情報サービスの「JCIS WEB DB Ver.3」を提供。膨大なデータを効率的に活用できる仕組みを生み出し、日本最大のリスク管理体制を形づくる。【世界のトップインテリジェンス企業が認めた】膨大なデータを効率的に活用、ユーザーがより使いやすいツールやシステムを開発。
URL :準備中
本社 :東京都港区赤坂6-9-17 赤坂メープルヒル 5F
◆日本信用データ株式会社
代表 :代表取締役 高澤邦彦/取締役 小塚直志
設立 :2025年7月
事業 :日本信用情報サービスの「JCIS WEB DB Ver.3」を提供。国内にとどまらず海外展開も視野に入れた新会社。【グローバルなリスクマネジメント需要に応える】国内外の取引に携わる企業にとって、信頼できる情報基盤を提供することを使命とし、「JCIS WEB DB Ver.3」の海外市場への展開にも挑む。
URL :準備中
本社 :東京都中央区日本橋小舟町2-11 日本橋アークビル 2F
◆日本リスクマネージメントサービス株式会社
代表 :代表取締役 成田樹哉/取締役 小塚直志
設立 :2025年10月
事業 :日本信用情報サービスの「JCIS WEB DB Ver.3」を提供。現場で求められる反社チェック・コンプライアンスチェックを届けることで、地域経済を支える。【北海道を拠点に】地域の金融機関や商社、メーカーと連携しながら「JCIS WEB DB Ver.3」の販売を担い、首都圏では拾いきれない地方の実情に寄り添う。
URL :https://j-rms.co.jp/
本社 :北海道札幌市西区発寒十二条三丁目9番10号
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